この記事は苦行またはメロンパンAdvent Calendar 2024の8日目の記事です。
前回の記事はふみさんの「メロンパンらしからぬメロンパン」でした。
筆者は現在深夜にこの記事を書いているのでとても飯テロになりました。許せません。
こんにちは、へるくんです。私は2024年度の工学研究部の部長を務めておりますので、そこでの苦行話を話せる部分だけ走り書きで話していこうと思います。
工学研究部とは
知っている方もいるかもしれませんが、ソフトウェアからハードウェア、裁縫栽培料理など、工学とつくものなら何でも、部員が個人で自由にものづくりを行うサークルとなっています。
とても濃い部員が多いです。
まずは部長をやってきた感想
結論としては、これです。
工研部長楽しすぎ!工研部長楽しすぎ!工研部長楽しすぎ!工研部長楽しすぎ!工研部長楽しすぎ!工研部長楽しすぎ!工研部長楽しすぎ!工研部長楽しすぎ!工研部長楽しすぎ!工研部長楽しすぎ!工研部長楽しすぎ!工研部長楽しすぎ!工研部長楽しすぎ!工研部長楽しすぎ!工研部長楽しすぎ!工研部長楽
— サブへる (@hel_kun_sub) November 27, 2024
とても楽しんでいる様子がうかがえます。
というのは冗談で、普通にしんどかったです。権力が大きい分、責任も結構大きいので割と頭が爆発しそうになりました。 ただ、割と周りの人に助けられている面もあります。前部長のぼいどさんは部分的に私の仕事を巻き取ってくれましたし、副部長のゆいくんには工研内部の仕事をぶん投げたり私一人では決めることができない物事に関してよく相談してました。 非常に感謝しております。
というわけで、部長をやってよかった点やしんどかった点をこれから振り返っていきたいと思います。つまみさんの部費の請求ばっかしていたわけじゃないんですよ。
2023年12月、部長当選
まず、工学研究部の部長選挙について簡単に説明します。
工研の部長選挙において被選挙権を持っているのは
- 工学研究部に1年以上所属している部員
- 次年度も学士課程である部員
となっています。(詳しくは工学研究部規約へ)
さらに、被選挙権を持っている部員は全員強制立候補です。そうしないと誰もやりたがらない…。
というわけで、12月の工学研究部総会で行われた部長選挙で私は部長に選ばれました。 部長に選ばれた私がまず掲げた目標は「部長がいなくても工学研究部が回るようにする」でした。ただ、今振り返ってみるとこの目標は全く達成できていなかったことになります。
新歓
部長選挙で当選したその日には、新部長体制で新歓の話を部会で始めなければなりません。 本来は4月に役員交代ですが、新歓が4月に行われることと部長の業務に慣れようというのもあって、新歓は新部長体制で色々決めていくことになります。
とはいっても、3月末までは新歓担当を立てさえすれば、あとは団体向け説明会の出席と書類仕事をやらせ、書類提出の締め切りがやばそうだったら新歓担当のケツを叩くか私がいい感じに巻き取るだけで済みます。私は昨年度の工研新歓担当だったので、タスクの把握は簡単でしたし、現新歓担当の仕事の巻き取りもやりやすかったです。。 私自身があまり苦しんだ覚えはありません。
ただ、工学研究部は新歓とは別で「技術系合同新歓」というデカい企画を部員のkat0hくん主導で立ち上げようとしていました。私自身も「いい企画じゃん」と思いつつ、同時に頭を悩ませることになります。 工学研究部が主催ということもあり、決めごとが非常に多いのでとても忙しくなります。 幸いなことに、前部長のぼいどさんと技術系合同新歓担当のkat0hくんがかなり頑張ってくれたので、私は本来の新歓の業務と後述する工研部報の発行に注力することができました。 とても感謝しております。
春休みのタスク1: 部報の発行
春休みは新歓に向けた仕事がメインでした。 ただ、新歓担当がやってくれている書類仕事とは別で、新歓に向けた部報を発行しなくてはなりません。
部報は工学研究部の部員が作ったものなどを記事にしてまとめた本で、年2~3回発行しております。部報の印刷は最近は日光企画さんに印刷を頼んでいるので、新歓に間に合うように印刷を発注しなくてはなりません。
ここで問題なのが部員です。基本的に部員は締め切り日までに部報の記事を提出しない傾向があります。また、部員の記事を校閲(誤字などを確認)する必要もあるので、これらを考慮した締め切り日を部報担当と相談して決めました。
日光企画さんとのやり取りは渉外担当に任せましたが、渉外担当が旅行に行ってしまって電話に出れないとのことで、なぜか私が電話対応をして部報のデータを編集する羽目になってしまいました。
紆余曲折でできた部報の電子版は技術書典で購入できます。
春休みのタスク2: 工研LTの運営
春休みに行う工研LTは、「工学研究部に1mmでもかすっている内容であればなんでも」というテーマで部員が自由にライトニングトークするイベントです。 運営は配信機材の使い方の引継ぎもかねて前部長ぼいどさんと私、ゆいくんで行いました。部員はあまり運営に協力してくれない(発表直前まで自分の発表スライドが完成していないので協力する余裕がない)ので、基本的にこの三人で前日のリハまでは頑張っていた感じになります。
当日は部員がとても面白い話をしてくれたので、やってよかったと思います。多分今年度末も春休み中にやるんじゃないかと思います。配信も行うはずですので、ぜひ見てほしいと思います。
4月: 部長就任
4月に晴れて正式に部長に就任しました。
しかし、へる政権初の部会ではいきなり重い話をしなければなりませんでした。 それが、京都と函館で開催されるイベントのはしごでした。
まず、前部長のぼいどさんの代の部会で、Make Fair KyotoとNT函館という2つのイベントに参加することが決定されました。
このイベントの日程を3月末に確認したところ
- Make Fair Kyoto:4/27, 4/28
- NT函館:4/29
おい!日程連続しているじゃねえか!
展示するものは両イベントともプラレール自動運転と持っていくものが同じなうえに、前後の日が授業日のためこのイベントに行ける部員も限られてます。ここで、2つのイベントのはしごが決定しました。
さらに、宿泊代と交通費です。役員からイベントに行けそうな部員にお願いして行ってもらう関係で、交通費と宿泊費を自費で出させるわけにはいきません。この費用を計算したところ、20万を超える金額となり、本当に頭を抱えました。
最終的には部会でこの金額を通すしかなく、どうにか通すことができました。
費用をできるだけ抑えるべくこのイベントに派遣する人数を削減した関係で、27日の人手があまりにも足りなかったらしいですが、工研OBの先輩が初任給を使ってわざわざ京都に駆けつけて手伝ってくれました。圧倒的感謝…
この京都と函館はしご事件のインパクトがデカすぎて、新歓の記憶があまりありません。しいていうなら、技術系合同新歓でいきなり司会を任されてひっくり返ったくらいです。
WebWorkShop
これは、技術系合同新歓の延長線上で行った複数の技術系サークルの合同で行った講習です。「他の技術系サークルでも同じようなWeb講習を行う予定ならいっそのことまとめてやっちゃおう」となって爆誕しました。 今回は教室を借りるなどの書類申請時に工学研究部の部長である私の名前と電話番号を犠牲にしたのみで、講師は別の技術系サークルの人が行ったので、これと言って苦労をした記憶はないです。まあ、私もWebを触っている身なので少しだけTAを行ったり、講師の話を楽しく聞いていたりしました。
合宿
合宿は6月くらいから話を進めなければなりません。ここで合宿担当を決め、6月中に部会で日程と行き先を決め、7月には宿泊先を予約します。今年も例年のごとく浜見寮(湘南にある電通大の施設)となりました。
今年は23生が少ない関係で24生が合宿担当を担ったので、前合宿担当と一緒に支えながら仕事をこなしてもらっていました。
工研は8月と9月の2回に合宿を分けて行っています。当初の予定では、私は8月合宿のみに行く予定でした。しかし、課外厚生課の窓口で、「今年は問題を起こさないでね!」と受付の人に言われた挙句、さらに「9月合宿も行った方がいいよ」と言われたため、9月合宿も行くことにしました(あと9月合宿の方が22生が多かったので)。
工研コンテスト
工研コンテストは、部員が作ったものを発表する部内コンテストです。 優秀な作品には賞が贈られ、賞金ももらうことができる激アツイベントとなっております。
相変わらず運営をしてくれる人が少なかったですが、今回は私、ゆいくん、あづみの3人で前日のリハまで行いました。また、配信機材が移動した関係で機材が会場がいつものサークル棟3階のスタジオじゃなく、東34号館112部屋となったため、その部屋でよく作業している調布祭実行委員会にいい感じに使う旨を報告して使うことになりました。
私の作品はできませんでしたが、運営はどうにかなったのでよかったと思います。
調布祭
まず、調布祭の団体向け説明会と書類の提出は調布祭担当が良しなにやってくれましたので、私は調布祭に向けた部報を発行するところから始まります。新歓の時と同じく、部員は締切を破壊してくるので、その前提で締め切りを設定しました。 今回は印刷所とのやり取りを部報担当が行ってくれたので助かりました。
しかし、10月下旬に調布祭の仕事に関して大きな問題が発生していました。
調布祭でやるすべての企画、まだ何も進んでなくね?
調布祭まで残り1か月!まずいです! まず、決まっていなかった各企画の担当者を指名するところから始まりました。 モナ工研企画(ゲームセンター企画)の担当者を副部長のゆいくんに任せました。これは最悪デスマーチでも問題ないのでとりあえず担当者だけ生やして放置しました。 ワークショップは私、すばる、アカマル君の3人で担当しました。これはデスマーチでどうにかなうものではないので、徹底的にテコ入れしました。 フリーマーケットは以降の話はワークショップがメインの話になります。
まず、ワークショップで何を行うかを早急に決めなくてはなりません。今回のワークショップでは「簡単なモノづくりを通してお客さんにものづくりの楽しさを味わってもらいたい」が目標でした。ですので、マニアックなワークショップになってお客さんが誰もついていけない内容になってしまうは避けたいと思いました。話し合った結果、簡単な電子回路を触る常設ワークショップと、自分で名前ストラップのモデリングを行い3Dプリンターで印刷する時間限定のワークショップを行うことにしました。
次に問題だったのはモデリングを行うためのPCをたくさん用意することでした。最終的に部員のPCとピクトラボのPCを借りて行うことにしました。その代わり、ワークショップをピクトラボで開催することになりましたが、結局工研のブーストして使用していた教室にはワークショップスペースが入らなかったので結果オーライでした。PCのセットアップは、Windows信者であるゆいくんとあづみという部員がやってくれました。感謝。
調布祭当日は本当に忙しかったです。まず部員が朝に弱くなかなか来ないので、少人数で各企画をやりくりする羽目になっていました。非常に忙しかったです。 ワークショップもかなりグダグダでした。でも、参加してくれたお客さんはすごく満足してくれたらしく、やってよかったと思います。
ちなみに調布祭当日の夜は調布祭実行委員会として夜間警備もやってました。アホ。
今年の調布祭は、調布祭実行委員会の執行代であった去年よりも数倍忙しく、数倍疲れた年でした。来年は露店回る時間が欲しいな…。
2025年度部長決定
先日、ついに部長選挙が行われ、kat0hくんが新しい部長に選ばれました。あれからもう1年経ったのかと思うとしみじみしてきます。
私の任期も残り3か月程度となりました。もうすぐ一線を退くための準備をしなくてはなりません。任期終了後も半年は部長ロールをついたままにされるのが毎年の流れ…
新役員が工学研究部をより良いものにしていただけたらと思います。
工研部長に求められるもの
個人的には以下のようなものが求められると感じています。
- 個性的な部員をいい感じにまとめる力
- 事務処理能力(工研は技術者に特化しているので事務処理能力ある人は実は希少)
- 責任能力
- 理不尽なこともある程度我慢する力
- 万パワー
私自身全部が全部できているわけではないですが、これらは必要だと思いました。半分は一般的なことかもしれない…。
最後に
なんだかんだ工研は60年以上続いているサークルですので、まあ最悪何か起こってもどうにかなるだろうというスタンスも少し持ちながらやってきました。 ここでは語れないようなことも色々ありましたが、今のところは全部どうにかなっています。
今後とも工学研究部をいい感じに見守っていただけたらと思います。
明日の記事は小川さんの「【リタイヤ】緊急徒歩|池袋→東京駅(内回り)」です。